公開日 2026年10月20日
更新日 2026年10月20日
DEI Salon かりんとう
「DEI Salon かりんとう」が生まれたきっかけや、背景にある思いとは。
代表の丸山美恵子さんにお話を伺いました。
生きがいを感じられるデイサロン
――こちらはどんな場所ですか?
三鷹市民を対象にした、認知症の方が通う地域密着型の通所介護施設(デイサービス)です。名前に「DEI Salon」とあるように、気軽に通えるサロン(社交的な集まり)のような新しい空間をめざしています。
――他のデイサービスと異なるところは?
利用者参加型である点です。認知症の方でもできることはたくさんあります。例えば肉じゃがを一から全部作るのは難しいかもしれませんが、「じゃがいもの皮を剥く」「剥いたものを切る」など工程を細かく分ければできるんですよ。
洗濯物を干したり、掃除機をかけたり、ご飯をよそったり、今まで何十年と誰かのためにやってきたことは、認知症になってもまだまだできます。
私たちスタッフは利用者さんができること、できないことを見極めて、その人にできることをしてもらう。誰かの役に立つことがご本人の生きる楽しみ、生きがいにつながるんです。
――利用者さんと距離感が近いですね。
私たちは介護する人される人ではなく、ときに友人のように、娘さんや息子さんのように接しています。だから私たちは敬語も使いませんし、制服も着ません。サロンのように気軽に通ってもらって、共に生きる。「共生」が私たちのテーマです。
「お世話される」から「活躍できる」へ
――福祉に関心を持たれたのはなぜですか?
私の実家は居酒屋で、家の前にあった会社が移転して特別支援学校ができたんです。そこの先生方がお店を利用してくださったご縁で、当時高校生だった私はボランティアで学校の夏祭りに着ぐるみを着たんですね。
障がいのある子たちが駆け寄ってくれて、その澄んだ目に惹かれるようになって。彼らの役に立てることはないかと考えるようになりました。
理系の大学を卒業したあとは大手印刷会社に女性初の総合職として就職し、新宿の甲州街道で一万円札を振ってタクシーを捕まえるようなバブル期を過ごしましたが、いろいろあって結婚を機に仕事を辞めて、あの夏祭りの経験を思い出しましたね。
――そこから「福祉の道を行こう」と。
初めはいくつかの福祉施設で勤めていたんですが、グループホームに勤務していたときに入居者さんにこんなことを言われたことがありました。
「何かやることないの? テレビ見てボーッとしてたらボケちゃうよ。ボケたらマルちゃんのせいだからね!」
人は何らかの目的を持たないと生きていけません。やることがない人生なんて寂しいじゃないですか。例えばお金を払って有料老人ホームに入れば、自分の好みのコーヒーが毎朝提供される。でも「してもらう」じゃなく「してあげる」の方が人は嬉しいと思うんです。
だからこの場所を開いた私たちはサービスとしてお茶を注ぐことはしません。その代わりテーブルにポットを置く。お茶を飲みたいときに利用者さん同士で注ぎ合う。会話が生まれる。脳が動き出す。
甘いかりんとうを食べているときのような笑顔があふれる空間、生きがいを感じられる空間にしていきたいですね。
| 施設名 | DEI Salon かりんとう |
|---|---|
| 住所 | 〒181-0014 東京都三鷹市野崎2-1-17 アムール吉野104 |
| 電話番号 | 0422-25-7879 |
| サイト | https://karinntou.com |







