2019年度3号「三鷹の輝く人」インタビュー

公開日 2019年12月01日

三鷹まちづくり通信2019年3号(2019年12月1日発行)

子育てをもっとハッピーに!働くママたちを一人にしない民間の子育て応援

 「こどもと‘いっしょの’happy LIFE style」を掲げて活動するwithbabyは、0~3歳の子どもを育てるママたちのコミュニティづくりを目的に、2014年に発足しました。6年目の今年3月、任意団体から一般社団法人になり、より活発に活動しています。 発足時から代表を務める太田みつこさんに、三鷹での子育て等についてお聞きしました。

おしゃれなイベントが人気

 withbabyはママたちのコミュニティづくりと、講座やイベントなどの企画・運営を柱に活動しています。「三鷹は働くママが多い地域。育休中の、子どもと一緒にいられる短い時間をより充実させたいと考えている人に参加してもらいたい」と太田さん。おしゃれでクオリティの高い講座を開催しています。

 人気のイベントは毎月の「バースデーフォト撮影会」です。子どもがかわいく写る背景をプランナーがデコレーションし、子ども専門のカメラマンがとっておきの表情を引き出します。

 毎年10月には、三鷹駅前周辺で「みたかストリートパーティ」として、商店会や商業施設などと合同でハロウィンイベントを開催し、子どもたちがお店を回るとお菓子がもらえるお菓子ラリーのほか、今年は三鷹中央通りにランウェイを特設し、仮装ファッションショーを行いました。

0~3歳の子育てに特化

 発足のきっかけは東日本大震災でした。当時妊娠中だった太田さんは、三鷹生まれ三鷹育ちということもあり、「ここで一緒に子育てをがんばる人、共感できる人とつながりたい」という気持ちが芽生えたと振り返ります。既存のサークルにも行ってみましたが、初めての子育ての不安を語り合えるような、乳幼児の子育てに特化した活動が三鷹や近隣にないことに気づきます。そこでwithbabyを立ち上げ、児童館とはまた違う居場所作りにチャレンジしました。

 子育て系の団体の多くは、コアメンバーの子どもの成長に伴って、団体の目的が変わることもあります。しかし太田さんは、0~3歳の子育てを対象とすることにこだわりました。三鷹駅前におむつ替えができるスペースがなかったため、三鷹コラルと連携してそのスペースを設置してもらったのは、成果の一つです。「社会のニーズに敏感になり、民間だからこそスピード感を持って動ける」と太田さん。目的を絞り継続性のある活動を行っていることが、地域からの信用につながっています。

子育て環境の変化に対応

 この5~6年の三鷹の子育て環境の変化は、めまぐるしいものがあると太田さんは言います。共働きが益々増え、職場復帰することを前提としたママたちが多いため、子育てコミュニティが減少し、一人で悩みながら子育てをしているママが多くなってきていると感じているそうです。一方で男性の育児参加が当たり前になりつつあり、育休を取るパパが増え、withbabyの講座にパパが参加するケースも見られるようになっています。

 今年、法人化を機に、フリーペーパーの発行を始めました。手にしやすく、バッグに入れて持ち歩きやすいA5サイズで、子どもと一緒におでかけしやすい場所や子どもと楽しめるイベントなどを紹介しています。「今までの活動は場づくりでしたが、これからは情報発信によって、より多くのママたちが外出するきっかけづくりや、ママたちの話題になることを願っています」。実はフリーペーパー制作は、関わるスタッフの育休復帰に向けたキャリアアップにもつながっています。WEBサイトも今後更に強化して、子育て世帯に向けた地域情報を充実させていく計画なのだとか。

 「公園が多く、子育て世帯が多い三鷹だからこそ、もっと子育てが楽しい地域になるよう、withbabyのコンセプトである“こどもと‘いっしょの’happy LIFE style”を追求していきます!」と太田さん。

 withbabyのおかげで、もっと子育てが楽しいまちになっていきそうです。

ハロウィンイベントにてスタッフ集合!
ハロウィンイベントにてスタッフ集合!
子育てLIFESTYLEマガジン「withbaby」
子育てLIFESTYLEマガジン「withbaby」

■ withbaby(三鷹・武蔵野 地域・子育て情報ポータルサイト)
WEBサイト等:https://withbaby.jp/FacebookInstagram

ライター:小田原 澪

三鷹在住のライター 小田原 澪が、三鷹でまちづくりの一翼を担う人にスポットを当て、事業活動を通して紹介します。

ライター:小田原 澪