2020年度1号「コロナを乗り切る!」インタビュー

公開日 2020年10月30日

三鷹まちづくり通信2020年1号(2020年10月30日発行)

宅配サービス「デリバリー三鷹」から生まれたつながり活性化と地域の良さ再発見

 2020年、世界的に流行している新型コロナウイルス感染症の拡大により、市民生活にも大きな影響が出ています。こうした状況下で、三鷹市内の飲食店の応援とアルバイトなどの収入が減少している学生たちの支援を兼ね、三鷹のおいしい食事を届ける宅配サービス「デリバリー三鷹」が7月から本格スタートしました。今回はデリバリー三鷹に参加し、活躍している三鷹のまちの飲食店と宅配スタッフの学生の方たちにスポットを当て、取り組みの効果や事業に関わる人のがんばる姿を紹介します。

地域密着の中華料理店×デリバリー三鷹でできること

■インタビュー 一圓 三鷹南口店(有限会社ナイス・グッド)浅川まゆのさん

 ご自身で事業をされながら、お父さんから経営を引き継ぎ、2020年はじめに一圓(いちえん)三鷹南口店の代表になった浅川まゆのさん。一圓 三鷹南口店は、地元ではジャンボ餃子で有名な30年以上続くお店です。

 デリバリー三鷹に実際参加してみて、その話題性や宣伝効果から「市内でより多くの人にお店のことを知ってもらう機会になり、常連の方だけでなく親子連れなど新規の客層が広がり、知名度も上がったと感じる」と浅川さんは話します。
Twitter発信も好評で、コロナ禍でも新たな顧客獲得に結びついているようです。

 浅川さん自身は、コロナ禍だからといって何か特別に新しい試みをするよりも、これまでお店が培ってきたことを活かし、今できることを地道に確実にやる姿勢が大事だと考えているそうです。「もともと父と母がコツコツ真面目にやってきたお店です。丁寧な接客対応など当たり前のことを忘れず、引き続き地域の人から愛され、おいしいものを提供する"気楽な町中華(まちちゅうか)"であり続けることが目標です」。

 ご自身が今まで様々な業態のお店で経営の経験を積んでいるため、今後は三鷹でお店をオープンしたい方の伴走者として応援したり、地域の仲間とまちの活性化に取り組みたいと話されていました。

 浅川さんのような若い世代の事業者・経営者が、元気に活躍をしてくれることに期待が膨らみます。

一圓 三鷹南口店
デリバリー三鷹に加盟している 一圓 三鷹南口店
浅川さん
個人店舗の事業サポートなども手がけたいと話す浅川さん

■ 一圓 三鷹南口店
東京都三鷹市下連雀4-15-25
WEBサイト:https://ichien-mitakaminamiguchi.com/Twitter

不自由も増えたけど三鷹のまちの良さを再認識

■インタビュー デリバリー三鷹 宅配スタッフ 龍池亮太さん

 デリバリー三鷹に宅配スタッフとして勤務している大学4年生の龍池(たついけ)亮太さん。新型コロナウイルス感染症の影響からアルバイト先の飲食店のシフトが減り、三鷹市の広報紙で学生バイトの募集告知を見て、応募したそうです。

 三鷹市在住の龍池さんは別のデリバリーサービスでの仕事経験もあり、デリバリー三鷹との違いを挙げてくれました。大きくは、三鷹市域の飲食店と宅配先のお客さんを結ぶサービスということもあり、まちの人と親近感ある触れ合いが自然に生まれることだそうです。「みなさん、私たちが地元の学生ということで応援してくれて、飲食店では回収待ちのタイミングでお茶をもらったり、注文主の方からも直接感謝の言葉をかけてもらうなど、嬉しいできごとが数多くあります」。

 何より地域密着型の配達をすることで、三鷹の地理に詳しくなりまちに目を向ける機会が増え、地域の魅力を再発見している最中だと言います。

 ぜひ龍池さんのような学生たちの手で、より良いまちの未来を築いていってほしいものです。

龍池さん
はつらつとした印象でまっすぐ受け答えをしてくださる龍池さん

■ デリバリー三鷹
WEBサイト:https://takuhaim.easy-myshop.jp/

実際にデリバリー三鷹で注文してみたレポート

 ライター石井がデリバリー三鷹を実際に利用してみました。

 配達員の方は元気よくはつらつと実にさわやかな様子で商品を運んできました。自分の住む地域から少し遠いお店や知らなかったお店まで知ることができ、飲食店や学生さんの応援もできてしまうところが素敵ですね。どうも、ごちそうさまでした!

ライター:石井将直

三鷹市内の空を飛び回って、いろいろな物事をウォッチしているライター石井将直が、新型コロナウイルス感染症を乗り越えて、私たちの暮らしを豊かにするために、三鷹市内でチャレンジしている様々な活動や思いを紹介します。

ライター:石井将直