三鷹光ワークス 趣意書

光は、古くて新しい技術です。
この光が21世紀になって、再度脚光を浴びています。これまでの古典光学、天文光学や宇宙工学だけでなく、半導体微細加工やレーザー加工を利用した光デバイス機能、通信及び情報家電機器やバイオ・分析機器への応用や光学材料の微細加工技術とライフサイエンス分野における光生理活性分子の機能制御技術などへの応用が大きく期待されています。

三鷹市と「光」の関係も古くから始まりました。
東京大地震の翌年となる1924年(大正13年)に東京大学付属天文台が麻布キャンパスから三鷹市に移転したことによりその関係が始まります。

天文台では、日本の天文学研究の中心として、地球・太陽系天体から太陽・恒星・銀河・銀河団・膨張宇宙にいたる宇宙の諸天体・諸現象の観測をおこない、広く観測的・理論的研究を進めてきました。その後、1988(昭和63)年には東京天文台が東京大学付属東京天文台から文部省付属の天文台に移管され、2001年には中央省庁等改革により、文部科学省国立天文台となり現在に至っています。

この東京天文台の存在に加えて、三鷹市やその周辺地域には、早くから独立行政法人宇宙航空研究開発機構(旧航空宇宙技術研究所)をはじめとする、光工学、通信関連や宇宙科学の研究所や企業が集積すると同時に、世界のオンリーワン企業も生まれてきました。

そこで私たちはここに、三鷹市の光を中心とした歴史的な環境や人的地域資源、企業集積を生かして、「三鷹光ワークス(Works)」を設立します。
ワークス(Works)では、「光」の基本的技術に着目し、産学連携など新しいネットワークを積極的に構築するなかで、天文光学や通信工学に限らず、新たな分野への応用製品開発を進め、未来を担う人材の育成をおこないながら、新たな付加価値の創造を目指します。
また、地域から企業と大学、市民が協働して新たな産業や新たな公共サービスを創造し、推進しようとしている「あすのまち・三鷹プロジェクト」とも連携し活動していきます。

EDUCATION=未来を作る人材を育成する

光工学の基礎知識から実際のエンジニアが必要とするハイエンドまでの実践的なセミナーを開設し、企業で中核を担う技術者の養成をおこないます。

RENOVATION/DEVELOPMENT=新たな製品開発をおこなう

既存の光工学分野だけでなく、「光技術」をX軸に、「光応用アプリケーション」をY軸としてとらえ、その交点に焦点をあて幅広い分野の技術開発と製品開発をおこないます。
合わせて、「マーケティングの視点」をZ軸として加え、実際のビジネスチャンスを創出します。

INTEGRATION=通訳し統合する

例えば、民間企業と大学が連携して製品開発をおこなうためには、技術(ものづくり)と学術(シーズや研究課題)の互いに異なる言語や思考を通訳する、事業推進のためのインテグレーター(統合推進者)が必要と考えます。
ワークス(Works)は、実際の事業プロジェクトの通訳者として、そして統合推進者としての役割を担います。

  1. それにより新たなビジネスを創出します。
  2. 事業実施と統合化から得られた経験により教育へのフィードバックをおこないます。

2004年1月16日